人狼BBS:F国 F137村住人の作品集。

スポンサーサイト

...--/--/-- --:--...

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



スポンサー広告 | TRACKBACK(-) | COMMENT(-) |



即興村長日記(コピペ)

...2005/12/01 13:15...

1 それは9月も押し迫ったある日の事…人狼とかいう者がこの村に紛れ込んでいるという話をk町の町長から聞いた。せっかくの美味い飯と酒が一気に不味くなった。なんで我が村に…よろよろと懐石料理屋から出、タクシーに乗り、急いで村までいってくれといい、黙る…なんでこんな事に…。頭が真っ白になる。人狼。噂は聞いている。人を食らう狼。嗚呼、なんということだろうか!そして、何故我が村に!?

2 早速役場に帰った私は事務員を呼び出し、村人を集めるように指示。私自身は情報収集に走る。追加の情報がk町の町長から入る。最初は飲み代払えとか煩かったので受話器を叩きつけていたが、三度目にようやく本題に入った…話の遅い奴だ…そこで人狼の数が三人であることを知る。三人もかと思うと一瞬くらっときたが、事務員の一声でシャンとなる。「村長、皆が集合したぞ」そうだ、私は村長なのだ。村を率い、勝たねばならない

3 そしてゲルトが死んだ。奴は税金滞納していた。ふむ、狼は案外良い奴かもしれないな、と一瞬思ったが、村人達の前では鎮痛な表情を作った。5選目は既に我が手中にあるが、万が一にも反対派を刺激してはならない。ゲルトの母は身内だけで葬儀を挙げたいといっていたが、村で合同葬儀を出すからといい、ついでに互助会の会員にさせる。また日暮れ頃に占師どもがぞろぞろやってきた。事務員が手配したそうだが、皆顔を隠している

4 なんだコイツ等は?フードを被り、野球の話はかりしている輩達。占い結果が出次第フードを取るモノだ、と事務員が解説する。コイツは妙にそういう事には詳しいので村長的には非常に重宝しているが、口に出すと給料上げねばならないので出すことは無い。私の方でもこの機会にならず者を粛清しようと探し回っていたのだが、見つからない。狼の手がかりも今だ無し。久々に家に帰り、家内に慰められながら、うろんをすすった。

5 遂に我々は人狼と思わしき者から順に死んでもらう、という末期的手法をとることになった。まずは老モーリッツからと決まり、村の財源的にはマイナスである彼の死に安堵し、目は涙を流した。大学時代からの得意技だ。涙を拭き、顔を挙げた時、目に入ってきたのは探していたならず者ディーターであった。フードに身を窶し、事務員に胡散臭い占い結果を告げている。私は奴は無縁仏に入れてやろうと決意を新たにした。

6 どうも芳しくない。話し合いからは私に順番が廻ってきそうなのだ。私ほど村に貢献している者も居ないだろうに、愚かなことだ…そう思いながら羊飼いカタリナの家に行き、線香をあげさせてもらう。ホントに良い子だったんですよ、と涙ながらに語る彼女の母だが、部屋にはサムライなんとかとか若島津命とか、とにかく怪しい空間であった。ここでも涙を流し、ついでに家による。家内に一言、「モウダメポ」。

7 皆の元に戻ると、神父が神妙そうな顔で私の元にやってきた。木こりと農夫はいないんですが、他の者の総意で…と私に結果を告げる。ならず者がニヤニヤ笑ってる。旅人もニヤニヤ笑っている。パン屋もニヤニヤ笑っている。良く知っている筈の事務員も、前にサツの踏み込みが有った時に違法賭博を隠蔽してやった宿屋の女主人も、ヘイコラしていた商人も、尻の青い青年から少年少女まで、皆笑っていた…そして私は暗転する。

8 私は10年程前の自分を思い出していた…オリンピックを目指して、必死に弓を射ていたあの頃を、中年の星なんかに負けてたまるかと、今の若い奴等になど負けてたまるかと、町長なのに超スゴーイと現役女子高生に騒がれる日を目指していたあの頃を。しかし矢は的に当たらず、気がつくと周りを黒い泥人形のような者達に幾重にも取り囲まれる。しかも何人かからは牙が見え、私は顔を除いたその瞬間に聞き覚えのある声が。「やれ」

9 目が覚めた、役場の仮眠ベットだ。では全て夢だったのか…仮眠室には何故か事務員が居た。無機質な声で、「村長、残り一時間だ、反論を皆待っている。老モーリッツのように静かに死を待つのなら別に構わないが」私は言った。そういえばもう10月だな、と。事務員は何も言わなかった。「私は村長室にいる。書類が滞っているのでな、村の事は頼む」事務員は何も言わなかった。私は立ち去った。村の為に遣るべき事がまだある。

10 それはつまらない事かもしれない。意味の無い事かもしれない。なにかしていないと自分が負けてしまいそうになるからかもしれない。只判を押すだけの作業を繰り返しながら、私は序々に冷静さを取り戻していった。そして今やらねばならない事を遂に見つけた…私は、弓を、折って、隠さなければならない。役場の倉庫の奥に行き、埃を被っている弓を見つける。ほっと安堵した瞬間、甲高い金属音と共に、倉庫の扉が開いた。

11 事務員だった。彼女はじっと私の手に有る弓を見つめていた。が、くるりと後ろを向き、「あと30分だ、村長」といって、扉を閉めて出ていった。

そして30分後、私は吊られた。



e 存外墓の下は楽しかった。毎日が宴会で、楽しく時は過ぎ、村は多大な犠牲の元にではあるが勝利を収めた。しかし私がいつも思い出すのは倉庫の中での事だ…うっすらとではあるが滲み出た殺気と、長年共にした者のみ判る…愛情。私は墓下で酒を飲み、生き残った2人を祝福しながら、あの村に生まれ、生きた事を、強く誇りに思っている。 fin

スポンサーサイト









プロフィール

村人さん

Author:村人さん
人狼BBSF国、F137村の有志数人。
ことごとく多弁。

(*'п')『よそ様のコメントも大歓迎だヨ! どんどんお願いするネ!』

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
このブログをリンクに追加する